花と地蔵の寺 曹洞宗桂林寺 【過去ブログ:2011-01】

花と地蔵の寺 曹洞宗桂林寺

新年のご挨拶2011

謹んで新春のお慶び申し上げますとともに、平素の格別なご厚情に感謝申し上げます。 
今年も皆さまのご繁栄とご多幸を心よりご祈念申し上げます。 
けい山禅師さまによって開かれた大本山総持寺は、石川県能登で590年の歴史を刻み、曹洞宗の興隆発展につとめてまいりました。しかし、明治三十一年本堂の一部より出火した火災により伽藍の多くを消失し、明治四十年に横浜鶴見の地へ移されました。今年は大本山総持寺がご移転して百年を迎える記念の年にあたります。 
けい山禅師さまは「平常心是道(へいじょうしんぜどう)」と示され、行住坐臥の日常生活にこそ求むべき道があると説かれました。何気なく過ごしがちな毎日ではありますが、日々新鮮な心持で新たな自分を発見し、仏道にかなった日暮らしをすることが大切です。 
大本山永平寺を開かれた道元禅師さまは「われらが行持によりて諸仏の行持見成(げんじょう)し、諸仏の大道通達(だいどうつうだつ)するなり」と示され、み仏の教えに生きる私たちの毎日のいとなみや生き方がそのまま仏の行いであり、お心に通じることであると説かれました。 
年頭にあたり、私たち一人ひとりが道元禅師さま、けい山禅師さまの教えに学び、そのお心を慕い、ともに仏道にご精進いたしたいものです。 
 
            平成二十三年 元旦  瑞雲山桂林寺住職  藤田 信樹 

2011/01/12(水) コメント